そして、あたしはバイト先を出て葉挫眞さんと2人で駐車場まで歩いていた。 『あ…雪』 ちらほらと雪が降りだした。 あたしは降って来る雪を手のひらにのせた。 「ほんとだ」 『あたし、冬が好きなんです』 あたしは独り言のようにぽつりと話しだした。