まずはおかあの事を知ってもらおうと思います。

おかあは昭和11年1月生まれ。
今、生きていれば70代。

生まれた数カ月後に高熱を出し、意識不明に。熱も何とか下がりやれやれと思っていたが、どうも座らせると左に傾く。

親が医者に診せた診断結果は、脳性小児麻痺後遺症との事。左半身不随と少々の言語障害がありました。
それからおかあの不屈のチャレンジ精神が始まります。

おかあの両親はおかあがまだ小さい時分に今でいう過労死のような状態で亡くなったそうです。
じじは43歳、ばばは38歳位だったと聞いています。疲れたからご飯が出来たら起こしてくれと言い、起こしに行ったら亡くなっていたと叔父から聞いています。
死因は心臓麻痺だったそうです。

それからは施設に入所したり色々な苦労をして、おとうと知り合い、昭和41年に結婚。姉、兄、私と3人の出来の悪い子供を産んでくれました。

おとうも両親…というか家族に恵まれていない愛情を知らずに育った人で、私達3人に接するのにも試行錯誤したようですが、愛情をいっぱいもらい受けたと思っています。

散々子供達にいじられながらも、苦手な料理を作ったり、チャレンジ精神は人一倍あり、今の私達3人でも勝てないほど強い人でした。