「はじめまして」


そう、編入生がしゃべった途端、

クラスがざわめいた。


そんなにかわいいのか?

いや、でも別にいつでも見れるから…



「芸術コースから編入してきました。

来島丹狐(くるしまにこ)です。」



来島!?


思わず、顔をあげる。

来島さんといえば、

学年でもモテというか…なんというか、

憧れの的だった。

かわいいわけではなく、

きれいというわけではないのに、

すごく、魅力的な…


確かに美人だけれど、

かわいいとはまた違い、

きれいとはまた違い…


言い表せない、美しさを持っていた。



その人が、うちのクラスへ!?



その瞬間、俺は一目ぼれをした。

見た目というわけではない。

いや、一目ぼれだからそうか。




でも、本当に、純粋に好きになった。



このまま、

俺の恋はどうなっていくんだろう…



少し考えたが、

結果は悲惨だったから、


考えるのをやめた。