頭がくらくらする。大学の友達とお酒を飲んだ所までは覚えているが、そこからの記憶はない。

玲奈は頭の痛みを堪えながら、周りを見渡す。

自分の家ではない。ここはどこだろう。

玲奈は立ち上がり歩いて見る。

高そうな絵画、自分が今まで寝ていたベッドのきらきらとした装飾。この家の持ち主が明らかにお金持ちなのが伺える。

ただ玲奈の友達にはこんなお金持ちはいなかった。

どうしようかと、本格的に考え始めたその時、豪華な扉が静かに開いた。