End of the transmigration of souls■Chapter1■

「本来ならもっと早く来るべきでした。でも色々あってこんなに時間が経ってしまいました。でもせめてあの日の事を一言……、謝ることができたら」
「……行きましょう」
「え?」
「山への抜け道をお教えします。そこからは……、ご自分で行けますか?」
「……いいんですか?」
「えぇ。私も彼の事は知りたいですし。山中まではご一緒できませんが、入り口までは行かせてください」
「ありがとうございますッッ!」



異国の人間…… 。ましてアルトルーシュカから来た人間は街の者に見つかるとやはりマズいという事で裏道を使って山への抜け道を案内してくれた。



「ここから山へ入れます。私……ここに居た方がいいですか?」
「いえ。大丈夫です。用が済んだらまた
さっきの場所へ行きます」
「わかりました。……何か…わかるといいですね」
「はい。戻ったら報告します」
「よろしくお願いします。……お気を付けて…」



山道へ入ると時間が経っているとはいえ
なんとなく昔の面影がまだ残っていた。



今更だけど…… 、佰憐さんはなんで師匠だったんだろう? あんなに綺麗でおしとやかな人、師匠にはもったいなかったよな。だって師匠は…… 、どちらかと言えば下品だし、ガサツだしやかましいし。
………そうだよな。そんな感じの人だったな………。 たぶん。



「……なんかあたしの回りそんな奴ばっかだな」



師匠も。アンザックも。……ゼファだってそんな感じの奴だよな。シュライクはマシな方か……。



最初に辿り着いたのはあの見晴らしのいい崖だった。師匠と見た青空と同じ。凄く澄んでて気持ちよかった。あの頃と違うのはここから見えるアルトルーシュカが暗闇ではない事だ。 この広い空でアルトルーシュカとしっかり繋がっていた。