End of the transmigration of souls■Chapter1■

頭の中が真っ白で、エレベーターが止まるのも、扉が開くのも気づかなかった。あたし逹を現実に戻したのはエレベーターを待っていた人達のざわめきだった。2人はゆっくり離れた。ぶつかる視線はまだ熱が帯びていた。そのままあたしは剣を拾ってさっさとエレベーターから出て行った。後ろから「待てよ!」とゼファが走ってくる。周囲のざわめきはしばらくおさまらないままだった。『ウワサ』は噂であり、確信ではなかった。けど、その『ウワサ』は人々の中では確信へと変わっていた。でも噂だろうが事実だろうがあたしには関係ない。だが、あたしの中からかつての師匠の痕跡が1つ消えていった。