End of the transmigration of souls■Chapter1■

行きは寝ていたのでどれくらいで着いたかわからないけど、どうやら3時間もあれば着く距離らしい。ヴァリーフォージの空母なら数分で着いてしまうのに………と思ってしまう。その考えが完璧に自分は軍の人間であることを物語っている。嫌な感じ。帰りも寝ようと思ったのにうるさいおしゃべりな浮遊霊が居るから全く寝られなかった。



「おっさん!すぐにアークティクに行くからちょっと待ってて」
「そんな遠いとこ行けるわけねーべよ」



━━━なんだよ。途中で貿易船捕まえりゃいいじゃねーかよ。



「なんだよ。途中で貿易船捕まえりゃいいじゃねーかよ。 」



師匠の台詞をまるっきりコピーして言ってやった。



「そんな簡単な事じゃねーよ?」
「なんか簡単にアークティクに行く方法ないわけ??」
「アークティクに直接行くより一度カーディナルへ行って高速船でアークティクに入った方が
安全だぁよ」
「……それを早く言ってよ。高速船の存在なんて知らないし。じゃあそれで行く!カーディナルまでは行ってくれるんでしょ?すぐ戻ってくるから待ってて!」
「はいよー」



あのおっさん寝ないのか………?



とにかく夜が明ける前にここを出たい。走ってシュライクの家へ向かった。
その間も師匠は1人でしゃべってたけど、一切聞いてなかった。すでに深夜になっていたので当然シュライクもキルティも夢の中だった。あたしが居候してた部屋に軍服は綺麗にたたんで置いてあった。骨壺を部屋の中に持ち込むと着替えを師匠に
さらす事になるから骨壺は部屋の外に出しといた。扉の向こうで師匠がなんで部屋に入れてくれないんだ!ケチだと言っている。シカト。今の時代この軍服を着ているのはあたしだけだろう。 誰かに見られたら絶対に嫌だと思ってその上から黒装束を羽織った。着替え終わるとまた足早に家を後にした。