「もー。伊月はコレだから。ごめんね。栗原さん」 未由さんに謝られてしまった。 「あ、いえ、大丈夫です。」 未由さんは笑顔で私の言葉を聞いてくれた。 「栗原。お前の席は、一番後ろの窓際な。望月輝(もちづきひかる)って奴がお前のとなりの席だ。…今日は遅刻みたいだか…」 先生は苦笑いをして、私の席を指さした。 (一番、後ろか…) 私は指定された席に座った。