「じゃあな!!」


学校の校門前で


気持ち悪いほどの笑顔で


でっかく手を振る航大。



「お疲れさまでした。」


隣の竹田七瀬は


礼儀正しく頭を下げている。



ニヤニヤしながら


近づいてきた航大は


竹田七瀬に聞こえないくらいの


小さな声で


「ちゃんと仲良くなってこいよ。

あ、間違っても襲うなよ。」


と笑いながら言った。



なッ…


「誰がそんなことするか。

バーカ。」