今の笑顔と言葉に
ドキッとしたのも束の間。
「そうだぞ。
考え事とか龍斗に似合わねぇよ。
難しいことダメなくせに。」
横からいつものお邪魔虫が
首を突っこんでくる。
「…航大も勉強できねぇだろ。
ってか、首突っこんでくんなよ。」
今いい雰囲気だっただろ。
空気読めよ、空気。
そんな俺の訴えも届かず
航大は次から次へと
俺の悪口を言い始めた。
「大体さぁ…
龍斗には部活しかないんだから
しっかりやれよ。
ちゃんと練習すれば
俺みたいになれるんだから。
ま、無理だろうけどね。」
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