「翔ちゃーん・・・・。」

「泣くなよ、桂歌。」


今日、翔ちゃんは行ってしまう。


「毎日メールちょうだいね!?・・・・・もう、離れたくないよ・・・・・。」


あたしがそういうと、翔ちゃんが抱きついてきた。


翔ちゃんは、あたしの髪を優しく撫でる。


「大丈夫、大丈夫。すぐだからな?」

「うん・・・・。」

「いいこ。じゃぁ、これ。寂しくないように。」


翔ちゃんがくれたのは、いつも身に付けているネックレス。


「いいの・・・・?」

「うん。・・・・俺には、これちょうだい。」


っと言って指差したのは、ウチが着けているネックレス。

あたしは、外して翔ちゃんに渡した。


「・・・・じゃぁな。」

「うん・・・・、バイバイ。」


2年・・・・・。

大丈夫、たった2年だもん!!