【桂歌】


泣いても泣いても、涙は出てくる。


「桂歌ちゃん?話なら聞くよ?」


部屋に閉じこもってたあたしに、星葵ちゃんが話しかけてきた。


「星葵ちゃん・・・・・、うわぁぁぁぁん!!」


あたしは、星葵ちゃんに抱きついて泣いた。



「あっ・・・のね?転校しちゃうの・・・・・。2年も、離れ離れになちゃっちゃうの!!」


星葵ちゃんは、嫌な顔しないで話を聞いてくれた。


「桂歌ちゃん・・・・。恋ってね?楽しいだけじゃないんだよ。片思いは、いとりでもできるけど、両思いは一人じゃだめでしょ?」

「・・・・・うん。」

「女の子はね?恋をすると、可愛くなれるし・・・・強くもなれるんだよ?だから、桂歌ちゃん、頑張ってね。」

「うん。星葵ちゃん・・・ありがと。」


大丈夫。


たった2年だもん!!