鈴が優の隣りで一緒に帰ってる時だって、
教室移動の時だって
隙があれば
みんな
『優太君~♪一緒に遊ぼう!』
『あたし優太君好きだなぁ』
こんな声が聞きたくなくても
聞こえてくる毎日だったのだ
年が3つも離れていると
さすがに優の同級生の女子は
私を
優の家の近所の女の子
としか思わなかったのだろう。
優はいつも鈴に気を使って
『また今度話そうか』
など気を使ってくれていた
優、いつから鈴を好きでいてくれてたの?
いつから彼女だったのかな?
どのくらい好きだった?
どのくらい鈴をおもってくれてた?
・・・・・まだ鈴の事忘れてないよね?
鈴は1つも忘れてないよ
優の癖も口癖も温かさも
優しさも匂いも笑顔も
全部全部
まだ
この体が
この頭が
あなたの全てを
しっかりと
覚えてる

