「優〜今日は何食べたい?」
僕のうちは貧乏なわけではありません。
優秀な母さんが頑張ってるからね。
何しろ有名な会社の社長だし。
「んっとねー、お兄ちゃんのオムライス!!」
だけど優は外食も高いものをねだることもないし、何より何度も言うけど素直です。
「よーし、じゃあ今日は一緒に作るか!」
ニッコリ笑うと優も楽しそうに笑う。
母さんはあまり家に帰ることがないから、優は本当は寂しいと思うんだ。
だから、僕がいるときくらい、笑わせてあげたい。