「そうだよねぇ。
私に彼氏が出来たら執汰寂しくって泣いちゃうでしょ??」


「泣くわけねーじゃん。
でも俺が認めた男としか付き合うなよ。
変な男に捕まらないように品定めしてやるよ。」


「そんなこと言われなくても私には
自然といい男がよってくるもん。」


執汰だけでいいよ
私の前に執汰以外の男性が
現れてもこの気持ちは揺らぐことはないんだから


蝉が鳴きはじめた梅雨明けに

暑い陽射しと共にあの人は

私たちの目の前に現れた。