笑顔の理由

「執汰探してるの?」



泣きそう。


嫌いじゃないよ




嫌いじゃないって




どうしよう



「どうした?」




「私・・・・・
執汰のこと嫌いじゃないのに。」





泣いてしまった




だって嫌われたくないんだもん





「大丈夫だよ。
執汰は笑和ちゃんのこと
嫌いじゃないから。
たぶん図書室に
いるんじゃない?」




「ほんとに?」



「うん。
ちゃんと笑和ちゃんの
気持ちを伝えれば
執汰もわかってくれる
と思うよ。」




「ありがとう。
泣いたのは執汰に言わないでね。」




そう言って図書室へ

走った