私は、自らの手で自分の中から光を奪ったんだと思った。

美里の話を聞いても、疑いは疑いのままにしておけば良かった。

何でノートなんかに気が付いちゃったんだろう。

何で中身を読んだりしたのだろう。

そんな事をしなければ、今も笑って過ごせていたはずなのに。



あれから食事もあまり喉を通らなくなった。

大学の講義も休みがちになった。

生きる事に、正直疲れていた。

もう、どうでもいいやって思ってた。

誰か殺してくださいって願ってた。

翔に対する思いを押さえられず悲しい思いをするのなら、私なんていらないと思った。

だから…翔に会うのが怖かった。

連絡が取れないように、携帯の番号を変えた。

美里には濡らして壊れたから修理に出してるとウソをついた。

本当に、一人になりたかったんだ。