「…ま、まって――」
やっとの事で絞り出した声。
お湯のせいなのか胸を伝う手の平のせいなのか、のぼせるほど体が熱かった。
「何で――」
「ダメ…だよ……」
「何で――?」
翔の指が、胸から背中に伝い、グッと抱き寄せられる。
私たちの体は、浴槽のなかでピッタリとくっつく形になった。
翔の息が耳にかかる。
「いい…じゃんね」
そんな溜め息にも似た呟きのあと、唇が首筋から鎖骨へと優しく移動を始めた。
もう、どうでもよかった。
理性なんて、どこかへ飛んでしまっていた。
自分の欲求に従うだけ。
欲しい。
翔に抱かれたい。
それだけだった。
やっとの事で絞り出した声。
お湯のせいなのか胸を伝う手の平のせいなのか、のぼせるほど体が熱かった。
「何で――」
「ダメ…だよ……」
「何で――?」
翔の指が、胸から背中に伝い、グッと抱き寄せられる。
私たちの体は、浴槽のなかでピッタリとくっつく形になった。
翔の息が耳にかかる。
「いい…じゃんね」
そんな溜め息にも似た呟きのあと、唇が首筋から鎖骨へと優しく移動を始めた。
もう、どうでもよかった。
理性なんて、どこかへ飛んでしまっていた。
自分の欲求に従うだけ。
欲しい。
翔に抱かれたい。
それだけだった。

