苛々する。もやもやする。何だって、こんな。


「かーたぎーりさん。今日は王道のカスタードプリンだよー」


「あぁ?」


プリン片手にニコニコする片山を睨み付ける。しかし奴は私なんて全く眼中にないように、笑顔でプリンを口に運んでいる。ムカつくムカつくムカつく。


昨日私にキスした後倒れ込むように爆睡しだした片山は、起きて放心状態の私を見て一言。


『あれ、賀田桐さん心配して付いててくれたの?』


なんていつものニコニコ顔て言い放った。唖然としていた私を横目に、よく寝たなんて言って欠伸をしている片山にとめどない殺意が湧いた。


なんてベタな。