危険な彼女

「だ、大丈夫か?」




『えへへ………
階段から落ちちゃった………』




「ほんとに大丈夫か?」




『う、うん…全然平気………』




「ならいいけど………

で、今日遊園地行ける?」





ガタッ!!!
パリーンッ!!!!




俺が再びそう聞くと、受話器ごしにまたもや何かが倒れる音がした。


音を聞くかぎりでは花瓶か皿…





「あ、亜紀…?
何やってんだ?」




『ご、ごめんね…
花瓶割っちゃった………』




「いや、俺に謝られても………」





つくづくこの子は天然なんだと思う奈津であった。