――こ、この着信音は………





俺は目を見開き、驚くべき速さで飛び上がった。

そして携帯のディスプレイを見る





From:桜





一瞬めまいがした…


何で、日曜の朝にあいつから…





そう、とんでもない時間に
桜からかかってきた電話は本当に
ろくなことがないのだ。






………ピッ





「もしも『遅いッ!!!!!』」




電話に出るなり、目覚まし以上の
音量で桜は言った。


くらくらとする頭を必死にこらえ
ながら、俺は応答する。






「しゃ、しゃあねぇだろうが…
今、7時『関係ないわよっ!!!!』」





――あるってば………