「んなこと言ったってなぁ!!」
奈津は机に置かれた私の弁当を箸で指しながら私に向かって叫んだ。
「まず、卵焼き………
これ、焼いただけだろ?
しかも焼きすぎ…」
「卵焼きなんだから当然でしょ?」
「次に野菜炒め…
ただ切って炒めただけだろ?
しかも半生だったり炒めすぎだったり………」
「野菜炒めなんだから炒めるだけでしょ?」
「………はあ。
お前、そりゃないだろ…」
奈津は呆れた感じで
ため息をついた。
私はわけがわからず首を傾げる。
――何が不満だってのよ…
「じゃ、じゃあ…
どうすればいいのよ………」
「いいか?
卵焼きってのは焼くだけじゃないんだよ。
野菜炒めにしたってそう。
味付けやら火加減…
いろんなものがバランスよく
調和を作ってだな…」
…………………
このあと、奈津は昼休み中ずっと
料理とは何かということを話し続けた………
奈津は机に置かれた私の弁当を箸で指しながら私に向かって叫んだ。
「まず、卵焼き………
これ、焼いただけだろ?
しかも焼きすぎ…」
「卵焼きなんだから当然でしょ?」
「次に野菜炒め…
ただ切って炒めただけだろ?
しかも半生だったり炒めすぎだったり………」
「野菜炒めなんだから炒めるだけでしょ?」
「………はあ。
お前、そりゃないだろ…」
奈津は呆れた感じで
ため息をついた。
私はわけがわからず首を傾げる。
――何が不満だってのよ…
「じゃ、じゃあ…
どうすればいいのよ………」
「いいか?
卵焼きってのは焼くだけじゃないんだよ。
野菜炒めにしたってそう。
味付けやら火加減…
いろんなものがバランスよく
調和を作ってだな…」
…………………
このあと、奈津は昼休み中ずっと
料理とは何かということを話し続けた………

