危険な彼女

バッ!!






あと少しで口に入るであろう
とこまで卵焼きが近づいてきた
そのときだった。






「ちょっとちょっと!!!

わ、私の奴隷に何してんのよ!?」





――………なぬ?





突然、桜が止めにはいった。


俺はもちろん、亜紀さえも
意味がわからないと言いたげな
表情を浮かべる。






「あ、あんまり甘やかすと調子にのるでしょ?

だから、そういうのはちゃんと
しつけてから………ね?」





「いや、『しつけ』って何だよ?
『しつけ』って………」





「そのまんまよ、ポチ」






――犬扱いってわけね………






亜紀は少し残念そうな表情を
浮かべながら卵焼きを弁当箱に
もどした。


少し俺も残念だったりするわけだが、それはおいておこう………