危険な彼女

「おい、ちょっ…
ちょっと待て!!!」




「待たないわよッ!!!」




ガツッ、ゴツン、ドゴッ!!!




「ぎゃ、がっ、って!!!」



「とどめ!!!」





バシーンッ!!!!!




「ってぇー!!!」





私がとどめとばかりに投げた
弁当箱は昨日のリプレイのように
見事に奈津の額にヒットした。


奈津はその勢いで
いすと一緒に後ろへ倒れる。


私は、はぁはぁと荒くなる息を
整えながら奈津を見下ろした。




「………ふんだ!!
いい気味よ!!!」




私はそう言ってそっぽを向いた。

奈津はまだ意識を取り戻してないらしく、うわごとを言いながら白目をむいている。