危険な彼女

「え?」




「たかが女の子の弁当ぐらいで………」





ゴゴゴゴゴ………





――おい、何だこの音は…


ってか地響き?




「いい気になってんじゃないわよッ!!!!」




「は?」




「何よ!!!
料理くらい誰だってできるでしょうが!!!」




「おい、桜…?」




「あ、それともなに?
その子と付き合ってるわけ?

ああそう、お幸せにッ!!!」




ビュッ…ゴンッ!!!




まだ食べ終えてない弁当を俺に投げつけ、普通では考えられないような音をたてながら桜は屋上から出ていった。



もちろん、弁当は俺の顔にクリーンヒット…





――弁当をこんな風に食ったの初めてだ………




俺は頬に大量についた米粒をとりながらそんなことを思った。