危険な彼女

「ってて………」




あのあと、俺は文字通り…

ボコボコ


………にされた。




そして、今は屋上で食事中………



もちろん、横には未だに機嫌が
治らない桜がいた。


桜は無言のまま、俺の弁当を
食べている。



――逆に怖いっての………

つーか、あいつは手加減ってやつを知らないのかよ、あー、いてぇ…




俺は口には出さないように
必死に我慢しながら、亜紀から
もらったかわいらしい弁当の
包みをとった。




――あ、うまそ………




俺は亜紀に感謝しながら
箸をとり、卵焼きを口に運んだ




――!!





やばい………


マジでうまい!!!




徐々に箸を動かすスピードが
上がっていくのが分かった。


いつも、自分の弁当は雑に作っているので、亜紀の弁当はとてつもなくおいしく感じた


まあ、普通に食べても間違いなくおいしいと言うだろうが…





すると、何やら突き刺さるような視線を感じた。


俺は箸を止め、横にいる桜に
目をやる………