危険な彼女

亜紀に好きだと言われたときもそうだった。



言われたときはただ驚いて、でもどこか嬉しくて…




でも、何だかもどかしい。




奈津はグッと拳を握った。





――どうしたらいい…?


俺は………どうしたらいい…?





亜紀は好きだって言ってくれた。



そして、桜も………








でも………



何で…今なんだ………




答えがもう少しで出そうってところなのに………



俺はまた迷って………


戸惑って………




また、選べなくなってしまった。