奈津にあずけていた頭を上げると、桜はゆっくりと後ろに下がった。
そして、くるっと背を向け、また表情を見せないまま声だけで話す。
「本当は…今日ね………
お兄ちゃんのクリスマスプレゼント買いにきたかったわけじゃないんだ………」
「………え?」
「四日後のクリスマス………あんたと……奈津と一緒に………って思って………誘いたくて電話かけて………」
心臓がバクンと跳ねた。
「桜………」
思わず手をのばしそうになる。
桜をグッと引き寄せたくなった。
「奈津…私………
わた…し………」
また桜はくるっと振り返り、泣きそうな、か細い声で言った。
「あんたが……す……
す…す………」
ふいに大きく息を吸う。
「………す…き」
そして、くるっと背を向け、また表情を見せないまま声だけで話す。
「本当は…今日ね………
お兄ちゃんのクリスマスプレゼント買いにきたかったわけじゃないんだ………」
「………え?」
「四日後のクリスマス………あんたと……奈津と一緒に………って思って………誘いたくて電話かけて………」
心臓がバクンと跳ねた。
「桜………」
思わず手をのばしそうになる。
桜をグッと引き寄せたくなった。
「奈津…私………
わた…し………」
また桜はくるっと振り返り、泣きそうな、か細い声で言った。
「あんたが……す……
す…す………」
ふいに大きく息を吸う。
「………す…き」

