美冬はインテリア用品と言っていいのか分からないトランプを手にとり、それを奈津に見せた。
「例えば、このトランプ。
奈津がこのスペードのAだとするわね?」
美冬はトランプの中からスペードのAを見せた。
奈津はコクリと頷く。
「スペードのAは、ハートのA、ダイヤのA、どちらともペアになれるの。
どちらともAだからね。
それは人も同じ。
好きあっている男女はペアにはなれる。
………でも、どちらかとしかペアにはなれない」
「……………」
「好きってさ………
本当にいろいろあるの。
家族が好き、友達が好き、恋人が好き…ってね」
美冬はトランプをもとあった場所に戻すと、奈津を見た。
「あんたの好きっていうのが、どういうカテゴリーなのか、それを理解しないといけないと思う。
ハートは恋人として、ダイヤは友達として、そしてどちらがハートでどちらがダイヤなのか」
「俺の…好き………?」
「二人をどういう風に好きなのか、考えてみなさい。
そうすれば多分、答えは出るわ」
「例えば、このトランプ。
奈津がこのスペードのAだとするわね?」
美冬はトランプの中からスペードのAを見せた。
奈津はコクリと頷く。
「スペードのAは、ハートのA、ダイヤのA、どちらともペアになれるの。
どちらともAだからね。
それは人も同じ。
好きあっている男女はペアにはなれる。
………でも、どちらかとしかペアにはなれない」
「……………」
「好きってさ………
本当にいろいろあるの。
家族が好き、友達が好き、恋人が好き…ってね」
美冬はトランプをもとあった場所に戻すと、奈津を見た。
「あんたの好きっていうのが、どういうカテゴリーなのか、それを理解しないといけないと思う。
ハートは恋人として、ダイヤは友達として、そしてどちらがハートでどちらがダイヤなのか」
「俺の…好き………?」
「二人をどういう風に好きなのか、考えてみなさい。
そうすれば多分、答えは出るわ」