危険な彼女

美冬に言われ、連れてこられたのはインテリアショップだった。



しかし、インテリアと言っても家具などではない。



美冬が見にきたのは、部屋に置く小物類だった。




「私ね、親がいない…って言ったじゃない?」



「ああ」



「………私が殺したの」




子猫の置物を見ながら、ぽつりとつぶやく美冬。



当たり前のように、呼吸をするのと変わらない調子で、つぶやいた。




「お前………言いたくないこと言おうとしてないか?」




その言葉に、美冬は表情を見せないままクスッと笑った。



そして、変わらぬ口調で言葉を続ける。




「お母さん…元々体が弱くてね…相当の難産だって聞いたわ」




美冬は、猫の置物を置くと、次に犬の置物を手にとった。




「それでも…お母さんは産む、って言って聞かなかった。

医者が、体がもたない、って、双子だから危険性はさらに上がる、って…言っても聞かなかった」



「………双子?」




黙って聞いていようと思ったが、そこに口をはさんでしまった。