危険な彼女

「きょ、今日はおつかいか?」




妙に優しくされたことで、奈津の声は少し震えていた。



その声に、美冬はぎらっと睨みをきかせる。




「何で声震わしてんのよ?

………気持ち悪い」



「ぐ………」




気持ち悪い、本日二度目である。



しかし、今度のは少しダメージが低かった。



美冬のさっきの行動が、奈津の怒りを少し和らげていた。




「それと、おつかいって言い方はやめて。

私は私の意志で今日の夕飯のおかずを買いにきたの」



「へ、へぇ………」




また睨まれた。



無言で「口調を戻せ」と言っている気がした。