危険な彼女

「あんた達…小学生?」



「誰が小学生だ!!!」




奈津はイスからバッと立ち上がると、上から見下ろす形で美冬を見た。



そんな奈津を、下からだとゆうのに見下した視線で美冬は睨み返した。



妙な迫力に、奈津は一瞬のけぞりかけた。



しかし、そこは男の維持。



何とか美冬から視線を逸らさずにいた。




「姫川さん、どう見てもあんたのこと好きじゃない」



「………はい?」



「はい?、じゃない。

いい加減察してあげないとかわいそうよ」



「いやいや、察するも何も…

てか、そこに至る経緯を説明してくれ」




奈津の言葉に、美冬は心底めんどくさそうな表情をした。



何で私が?、と不満げな視線を送った後、肩をすくめた。