危険な彼女

昼過ぎになり、少しずつピークが過ぎていく。



客足が大分減り、クレープやアイスがメインで売れ始めた頃、奈津にやっと休憩が入った。



ちなみに、他のクラスメートに対して奈津の休憩時間は少ない。




――陰謀だ、陰謀だよな。




かなりの作意を感じつつ、奈津はエプロンを外した。



そして、教室を後にし、ぱらっと文化祭案内の紙を広げる。




「えーと…何々………?

………げ。
バンドとかとかぶってんじゃん」




奈津の休憩時間。



それはぴったりバンドやらのライブと重なっていた。



生徒たちは結構このライブに集まるため、あちこちで客足が止まる。



さらに厄介なことに、店によってはライブのために店を一時休止させるようなとこもあるのだ。





「腹減ったんだが…

店、やってるよな…?」



奈津は、一抹の不安を持ちつつ、飲食関係の店を開いているクラスを回った。