「ところで、奈津君に頼みたいことがあるんだけど…いいかな?」



「な、何でしょうか?」




そんな笑みで言われては、恐ろしさは倍増である。



奈津もそれに合わせて、笑顔で言葉を返す。
(ただし、ひきつっている)




「資材、食料、衣服の調達。

ついでに当日の雑用係。

ちなみに休憩時間は無し。

それから、後片付けまでよろしくね」



「なっ………!?」



「あれ?

つまんないんでしょ?
なら、忙しくしてあげようと思ったんだけど…」


「限度があるわっ!!!」




必死な思いで美冬を睨む。



そんな重労働をしいられたら、いくら奈津でもどうにかなりかねなかった。