危険な彼女

涙で霞む景色の中に、街灯の下に立つ奈津の姿が見えた。




来てくれない。



もうあの頃とは違うから。




そう思っていたのに………




奈津は、今、目の前にいる。





どうして、何でここにいるの?


桜ちゃんは?


何で一緒にいないの?




亜紀の頭の中でいくつもの疑問が浮かんだ。



しかし、その疑問の全てが解消されない。




そんな中、心の中でいろんな気持ちが高まっていった。