危険な彼女

そのあとのことはあまりよく覚えていなかった。



奴隷だの、ご主人様だの気にせず、普通に楽しく遊べていた。



時間が本当に早く過ぎていき、まるでテレビを早送りしているようだった。






「次、かき氷ね?」



「…さっき食わなかったか?」



「今度は味を変えるのよ。

そうじゃなきゃあんなにたくさんのシロップはないわ」



「そんな理由で…」




奈津はわざとらしく肩を落としてみせる。



しかし、内心はそんなに嫌な感じはしなかった。



慣れている、とゆうのもあるが、楽しそうにしている桜に水をさすようなまねはしたくなかったのだ。




「………じゃあ、いくか」




奈津はそう言って、近くにあったかき氷屋へ足を進めようとした。






………そのときだった。




「…なっちゃん?」




後ろから聞き覚えのある声がした。