危険な彼女

綿あめ屋に並んでいると、ふと、桜が気まずそうにたずねてきた。




「ほ、ほんとに二人なのね…」



「………何がだ?」




バシッ!!




そう聞き返すと、例のごとく回し蹴りが飛んできた。



前のめりにつんのめり、前に並んでいた客にぶつかって謝るはめに。




「いきなり何すんだ!!?」



「私とあんたよ!!

二人って言ったらそれしかないでしょうが!!!」




――ああ、なるほど…





そう納得したのも束の間、言葉の意味を理解した途端、言いようのない恥ずかしさがこみ上げてきた。




桜と二人。




家で一度恥ずかしさを覚えていたものの、桜に言われると、また違う恥ずかしさがあった。



女の子に言われると、何だか無性にもやもやし、何だかくすぐったくなってくるのである。





「………ふ、二人だな」




そして、うまれる沈黙。



奈津と桜はお互いに顔をそらし、りんごのように顔を真っ赤にさせた。