危険な彼女

「はあ…はあ………」




奈津は呼吸を落ち着かせながら、辺りを見渡した。




右、よし。



左、よし。



前、よし。




そして、ほっと息をつく。




「よっしゃ、セーフ!!」




思わずガッツポーズをとった。




――神様ありがとう!


さすがに一日中ひどい仕打ちばっかりしないのですね!




奈津は、神に祈るかのように手を絡ませてにぎった。



奈津はこの日、初めて神様に感謝したとか。





「………残念ながらアウトなのよね」




この声が背後から聞こえてくるまでは。