危険な彼女

神社は奈津の家から1〜2km離れた場所にある。



現在の時刻は5時20分。




普段の奈津ならば余裕で間に合わせられただろうが、今の奈津はすでにばてていた。



それが不安要素となり、間に合うかどうか微妙なところだった。




――じいちゃんも何で俺のチャリ使うんだよ!!?




走りながら、自分の不幸をとことん呪った。



もしかしたら自分は不幸がつきまとう人間なのかもしれない、と奈津は今さら思った。




「はあ…はあ………」




――あと少し…




神社の鳥居が視界に入り、奈津は走る速度を上げた。



ここから見た感じでは桜はまだ来ていないようにみえた。