危険な彼女

時間がない、それしか頭になかった奈津は、切った野菜をまだ沸騰すらしていない水に放り込んだ。



そして、別の場所で、フライパンの上に卵を割り、簡単に目玉焼きを作る。



次に、ご飯を炊いていないことを思い出し、一人分くらいの量の米を素早くとぎ、タイマーを早炊きにする。




「つ、次は………」




そこで、鍋に味噌を入れていなかったことに気づいた。



適当な量の味噌を放り、やっと沸騰してきた鍋に溶かす。




「はあ…はあ………」




やっと一段落ついたところで奈津は手を休めた。



目玉焼きを皿に移し、ラップをかけ、味噌汁の鍋にはふたをしておく。




「お、終わった…」




正直、味噌汁はまだ暖めが足りないのだが、彩芽が食前に暖めなおすことを考慮し、火を止めた。



「よ、よし…

神社前…だったな………」




奈津は数秒だけ息をととのえ、再び走り始めた。