危険な彼女

体を起こし、両手を握ったり開いたりしてみる。



妙な汗が首すじを伝っていくのを感じた。




「………夢………か?」




そうつぶやき、奈津は頭を抱えた。



そして、本日何度目かのため息をつく。




――なんつー夢だ………




奈津は、夢は本人の深層心理が現れると聞いたことがあった。



だとすると、今の夢が暗示していることは一体何なのだろう?



奈津は、頭を抱えたままさっきの夢を思い出してみた。




柔らかい笑みを浮かべる亜紀。



それに手を伸ばそうとして、遠のいていく自分。



正直、意味が分からなかった。




「亜紀が遠のいていく…?

それとも………」




そうつぶやいて、奈津は固まった。



奈津の視界に時計が入ったのだ。