危険な彼女

…………




…………




…なっちゃん…





そう、誰かに呼ばれた。



奈津は辺りを見渡し、声の主を確かめる。



そこには、にっこりと柔らかい笑みを浮かべる少女がいた。




「あ………き………」




そう読んだ瞬間、何かに引っ張られるようにして後ろへ吹き飛んだ。



徐々に少女の姿が小さくなっていく。




「あ…き…

亜紀………亜紀………」




手を伸ばすが届かない。



それどころか距離が広がっていく。




「亜紀…亜紀!
亜紀!!亜紀!!!」




遠のいていく少女は、奈津の言葉に応えるように、笑みを絶やさなかった。




…………




…………





そこで、奈津はやっと起きた。