危険な彼女

あれは何ですか?


ここはプールですよ?



おかしいじゃないですか?



何でお持ちなのですか?




一気に奈津の頭をそんな言葉が駆け巡った。



それもそのはず。



桜の右手には、普通ではありえないものがあったのだ。







………かわいい桃色の携帯が。




「な、何で今持ってんだよおおぉぉぉ!!!?」




驚きのあまり、思わず叫んだ。



一瞬にして周りの視線を一身に浴びる。





「今時防水の携帯なんて珍しくないでしょうが」




さらっと当たり前のように言う桜。



論点はそこではなく、何故水泳の授業にそんなものを持ってきているのか、なのであるが、桜はさも当然のようである。