危険な彼女

……………




…………とまあ、そんなこんなで現在に至る。



最初は戸惑ったものだが、慣れとは恐ろしいものである。



いつの間にか毎朝遅刻せずにコンビニへ向かい、そこから桜と一緒に登校するようになっていた。




桜は運動したい。


と、言っていた。




しかし、俺を巻き込んでいる。



つまりは歩きたいが鞄を持つのはめんどくさい、ということだろう。



あまりにも自分勝手な考えである。


自己中心的すぎて、逆に惚れ惚れしてきた。





「暑いわね………」



「なら車で来いよ………」


「………何か言ったかしら?」



「い、いえ…何も………」




――まあ、いいか…


俺は遅刻しないで済むし………