危険な彼女

「さて、と…

人払いもすんだし…」




そこで、梓さんは俺に笑みを向ける。




「やっと、君と二人きりで会話ができるよ」



「………はい?」




俺が首を傾げていると、梓さんは俺の向かいにあるイスに座った。


そして、机に両ひじをつき、あごを両の手にのせ、口を開いた。




「君とは一度、桜について話してみたいと思ってたんだ」



「………さ、桜について?」





――な、何だ?

あれか?


観覧車のこと、根に持って…


いやいや、もしかしたら恋人説を捨ててないのかも………





奈津は突然の話題に、ない頭を懸命に使って思考をめぐらした。





………と、言っても、彼にまともな考えなんて出てくるわけないのだが…