危険な彼女

結局………




「なんで………

俺がこんなこと………」



俺は背中にしょった桜をちらりと見ながら、恨めしい視線を送った。


桜は結局起きなかった。


それだけではなく、起こそうとしても全く起きてくれなかった。


よって、俺が背負うことになってしまったわけだ。



ちなみに春と亜紀は先に帰ったらしい。

先程、春からやけに陽気な口調で連絡があった。




「はあ………

遊びにきて、何で疲れてんだろ…」



俺は深いため息をついた。