危険な彼女

観覧車も終盤にさしかかった頃、
やっと奈津は少し落ち着くことができた。



といっても体に帯びた熱はしばらく抜けそうになかったが。




「あ〜あ、もうこんなに暗くなっちまってるし………」




先程まではギリギリの明るさがあったのだが、今はその光はないに等しかった。


遊園地のイルミネーションとやらが際立つ暗さにまでなっていた。








奈津は今日、何度目かのため息をついた。


女の子とこんな時間まで一緒にいただなんて、姉に知れたら…



………考えただけで身震いがする。


まあ、その姉は海外にいるのでばれる心配はない。



………多分。


親父がばらさないかぎり大丈夫だ。