危険な彼女

〜奈津Side〜




「………ん?」



あと少しで天国、というところで俺は目を覚ました。

リアルに手招きする天使様が見えていたところ、死ぬ一歩手前だったのかもしれない。




「ったく………

桜のやろ………う?」




ふと前を見る。


しかし、そこに桜はいなかった。


ここは観覧車の中、つまり密室。

外になど出れるはずがない。




………そのとき、
俺に寄り添う何かに気づいた。


その何かはすやすやと寝息をたてていて、動く気配が全くなかった。




「な、何やってんだこいつ…?」




あろうことか桜は奈津にぴったりと寄り添って寝息をたてていた。


ちなみに起きる気配はない。