危険な彼女

……………





しばらく私達は固まった。


端から(と言っても観覧車の中なので見えるわけはないのだが)見たら私が奈津に抱きついているようだろう。



顔が熱い。


体が熱い。


自分の体の自由がここまできかなくなったのは初めてだった。




「な、奈津…?」



「あ、えと………」




返事はぎこちなかった。


私は恐る恐る顔を上げ、そして奈津を見た。


私の気のせいかもしれないが、心なしか顔が赤い。




「で、できるだけ早く離れてくれるとありがたいんだが…?」



「あ、え………?

き、きゃあ!!!」



「ふぎゃっ!!!」




私は反射的に奈津を突き飛ばしていた。


しかし、飛ぶスペースがあるはずもなく、必然的に奈津は窓に後頭部をぶつけた。