危険な彼女

ぐらっ…




そのときだった。



重心を奈津のほうに寄せすぎたせいかもしれない。

微妙に観覧車が揺れた。


ほんとにちょっと揺れただけだった。




………だが、それは私のバランスを崩すには充分だった。




「きゃっ!?」



「おわっ!?」




奈津の胸を叩いていたのだ。


まえのめりに倒れれば、それは必然的に奈津の胸に顔をうずめることになった。